HOME > Library of the Canon Foundation > ダイジェスト「『食』の研究」
キヤノン財団ライブラリー ダイジェスト
- 【編著】生駒俊明
- 【共著】伊藤武・河合利光・小林茂典・西澤直子・安田和男・山下一仁
人類の真に幸福な生活。永続の鍵は健全な「食」が握る。
安全、安定、公平、美味と健康、叡智を結集して描かれた食の未来の設計図を、各界の気鋭の研究者が、現在の「食」に関する重要課題を網羅的に取り上げ、人類の永続する幸福な生活を目指して、それらの問題の解決に向けて道筋を明らかにします。
飢餓と飽食
食料安全保障
食の安全性と流通
食の6次産業化
食の文化と健康、美味しさ
キヤノン財団は、「理想の追求」プログラムで2014年から「食」をテーマに研究助成をスタート。
本書は「食」全般に関わる現在の人類の課題を解説するとともに、「理想の追求」プログラムで「食」をとりあげた主旨も説明しています。
第1章:
「飢餓と飽食」
石川県立大学 生物資源工学研究所 特任教授 西澤直子
世界には日々飢餓に苦しむ人々が2015年でも未だに7億9500万人近くいる。
その一方で、大量に食料が無駄に捨てられる「飽食の時代」でもあるのだ。
第2章:
「食料安全保障」
キヤノングローバル戦略研究所 研究主幹 山下一仁
日本人の多くが日本の食糧自給率が4割程度と低く海外に依存していることを知っている。
それはいざという時に食糧供給に不安を持っているということでもある。
第3章:
「食の安全性と流通」
東京顕微鏡院 食と環境の科学センター 所長:安田和男 名誉所長:伊藤武
食品の安全安心は消費者の大きな関心事であり、食品関連企業にとっても食品の安全確保は大きな命題である。
第4章:
「食の6次産業化」
農林水産省 農林水産政策研究所 上席主任研究官(食料・環境領域)小林茂典
日本の農林水産業は、価格の低迷等による所得の減少、高齢化や過疎化、耕作放置地の増加等で厳しい状況にあり、その再生・活性化が喫緊の課題となっている。
第5章:
「食の文化と健康、美味しさ」
園田学園女子大学 名誉教授 河合利光
食と健康、味わいの文化的固有性などを概観するとともに食のグローバル化に伴うテクノロジーと付加価値や文化的課題を考察する。
※所属機関・職位は出版時のもの