第9回「理想の追求」「善き未来をひらく科学技術」シンポジウム
オンライン開催
6月22日、東京・千代田区のステーションコンファレンス東京において、キヤノン財団第9回「理想の追求」「善き未来をひらく科学技術」シンポジウムを開催しました。今回はオンラインと会場の併用開催ということで、大変多くの方にご参加いただきました。
シンポジウムは、今年3月に研究が終了した「理想の追求」プログラム3件の成果報告、「理想の追求」「善き未来をひらく科学技術」プログラム8件の経過報告、「善き未来をひらく科学技術」プログラム3件の中間報告がありました。多彩で興味深い研究内容が、14名の先生方より熱をこめて報告され、大変刺激にあふれた会になりました。
会場だけではなく、オンラインで参加された選考委員の先生方も積極的に会に参加していただき、先生方の鋭い視点の質疑、深い見識によるアドバイスで、議論は大いに盛り上がりました。
- 会場とオンラインをつないだ質疑応答
研究者たちによる発表終了後、大垣眞一郎選考委員長から、「『理想の追求』『善き未来をひらく科学技術』どちらのプログラムも、多様な分野で広い視野をもって、基礎科学と応用をつないだ素晴らしい研究でした。今後も、各専門分野の研究をつなげるキヤノン財団の助成の仕組みを生かし、ぜひ、みなさんの研究成果を連携させてください。」と、全体の講評がなされ、あわせて今後への期待の言葉がかけられました。
最後に吉川弘之キヤノン財団理事長は、「我々の学問(科学技術)は、現在は非常にかっちりした学問体系です。しかし、科学というのは自由でなくてはならない。善き未来とは一つの学問分野で達成できるものではなく、今の学問の枠にとらわれることなく、色んな方面から問題を考え新しい問題を発掘することが必要です。自由な場所が確保されてしかも自由な研究が出来る、これが本当の科学の進歩なのではないかと思います。そのような観点から、このシンポジウムでの皆さんの報告は非常に興味深く感じました。今後も大いに期待しています。」と、期待の言葉を述べました。
- 吉川理事長のあいさつ