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第11回「産業基盤の創生」研究成果報告会・「新産業を生む科学技術」中間報告会2022開催

8月5日、東京都・千代田区の新丸ビルコンファレンススクエアにおいて、キヤノン財団第11回「産業基盤の創生」研究成果報告会・「新産業を生む科学技術」中間報告会2022を開催しました。報告者19名と選考委員は会場参加、報告者1名と共同研究者などはオンライン参加という形で開催しました。報告の内訳は、「産業基盤の創生」プログラム助成終了者による研究成果報告9件と、「新産業を生む科学技術」プログラム2年目のポスターセッションによる中間報告11件でした。

キヤノン財団の吉川弘之理事長は開会の挨拶で「コロナやロシア侵攻など、現在起こっている問題を克復するには新しい学問や産業構造が必要です。そのためには異なる分野の融合や、あらゆる学問を含んだ産業を作らなければいけません。今日発表される皆さんの研究テーマは、そのような気持ちが感じられて大変うれしく思っています。これからも、夢を持って研究を遂行させてほしい。」と研究者への期待を述べました。

「産業基盤の創生」プログラムの成果報告では、3つのセッションごとに研究成果が報告されました。各セッションの領域を専門とする選考委員が座長を務め、研究者からの実りある成果発表と、活発な質疑応答が展開されました。

また今回の成果報告が「産業基盤の創生」プログラムの最終年であることから、総括も行われました。長田義仁選考委員長は「プログラムとしての成果を挙げただけでなく、 多くの有能・有望な若手研究者を発掘・育成して日本の科学技術のあらたな発展に寄与をしている。今後も、イノベーションを起こし社会・経済の発展に寄与する科学技術になることを期待します。」と総括されました。

引き続き、会場を移して「新産業を生む科学技術」プログラムの中間報告11件のポスターセッションが行われました。選考委員より研究期間半ばの研究者へ今後の研究の進め方に対する助言があり、また参加者同士の活発な交流も図られました。

最後に長田義仁選考委員長より講評があり、「コロナ禍により、継続して研究を展開するのが困難な環境条件の中、自分の提案した課題に挑戦的に取り組み、立派な成果をあげてくださったみなさんに敬服します。今後も、キヤノン財団の研究助成を契機に、サイエンスと人のコミュニティを大事にして、スケールの大きなこれまで誰もやっていないような研究を展開してください。」とコメントされました。