第9回 研究助成金贈呈式
2018年4月20日(金)、経団連会館(東京都千代田区)において「第9回 研究助成金贈呈式」が関係者およそ90名の参加のもと開催されました。
御手洗冨士夫評議員会議長のお祝いの挨拶につづき、今年3月より新しく就任した吉川弘之理事長は、最近の科学技術界の状況、これからのキヤノン財団のことを話した後、キヤノン財団は助成先の皆さんと、これからの2年ないし3年の助成期間の中でお互いが刺激しあいながら、世界が驚くような日本の研究を発信できるように、努力していきたいと話しました。
それから、研究助成プログラム「理想の追求」選考委員長大垣眞一郎先生ならびに「産業基盤の創生」選考委員長長田義仁先生から選考講評と助成先に選ばれた研究者への励ましの言葉が述べられました。引き続き、御手洗評議員会議長から研究助成先に決定した18名の研究者へ贈呈証が授与され、研究者を代表して奈良先端科学技術大学院大学 西條雄介准教授と横浜市立大学 足立典隆教授が助成のお礼と今後の抱負を述べました。贈呈式の最後に「深海魚類資源の有効利用に向けて」の題目で、東北大学大学院農学研究科 教授 落合芳博氏による招待講演がありました。有害な物質を溜め込む深海魚も、脂肪酸を使った脱脂を行い油を抜けば、美味しいかまぼこになり、抜いた油で作ったろうそくの炎はとてもやさしく、好評である、というような具体的な話を交えながら、深海魚の今後の有効利用の展望について大変興味深いご講演をされました。落合先生は、第3回「理想の追求」の研究助成先に選ばれた先生で、贈呈式での講演者としては、キヤノン財団の助成先研究者からは初となります。また、キヤノン財団ライブラリー第3巻「深き海の魚たち~資源開拓と有効利用にむけて~」を執筆されました。
贈呈式終了後の懇親会では、研究者の方々を中心にして、財団役員や選考委員、招待者との活発な交流が行われ、盛況のうちに閉会致しました。
研究助成金贈呈式の様子
- 御手洗評議員会議長あいさつ
- 吉川理事長あいさつ
- 大垣選考委員長講評
- 長田選考委員長講評
- 「理想の追求」助成先代表、西條准教授あいさつ
- 「産業基盤の創生」助成先代表、足立教授あいさつ
- 落合様招待講演
- 懇親会の様子
「理想の追求」助成先の皆さん
- 國澤 純 プロジェクトリーダー(医薬基盤・健康・栄養研究所)
- 西條 雄介 准教授(奈良先端科学技術大学院大学)
- 妹尾 啓史 教授(東京大学)
- 野田口 理孝 助教(名古屋大学)
「産業基盤の創生」助成先の皆さん
- 足立 典隆 教授(横浜市立大学)
- 内田 健一 グループリーダー(物質・材料研究機構)
- 大場 雄介 教授(北海道大学)
- 大矢 忍 准教授(東京大学)
- 角嶋 邦之 准教授(東京工業大学)
- 片山 佳樹 教授(九州大学)
- 北村 朗 助教(北海道大学)
- 竹中 充 准教授(東京大学)
- 帯刀 陽子 講師(東京農工大学)
- 長崎 幸夫 教授(筑波大学)
- 廣瀬 哲也 准教授(神戸大学)
- 松島 敏則 准教授(九州大学)
- 持田 智行 教授(神戸大学)
- 栁澤 琢史 教授(大阪大学)