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キヤノン財団、関西初の「和食と健康」に関する講演会を開催

5月23日、京都市の京都産業会館ホールにて、キヤノン財団と和食文化国民会議が共催するシンポジウム「和食と健康~腸内細菌・微生物で賢い『食』を考える~」が開催されました。

今回のシンポジウムは、最先端の研究成果を一般の方向けにわかりやすく伝えることを目的にした3回目の外部向け講演会で、関西では初の開催となります。

定員を大きく上回る応募があり、当日は急遽、臨時席を出すほどの盛況となりました。

シンポジウムは、和食文化国民会議の大久保洋子調査・研究部会長のあいさつで開会。また、キヤノン財団の星野哲郎事務局長は、キヤノン財団の概要や「食」の研究への取り組みを紹介しました。

続いて、腸内細菌研究の第一線で活躍するキヤノン財団の助成研究者2名が最新の知見を発表。京都大学の小川順教授は、「微生物と食の温故知新 -食の機能を紡ぐ発酵醸造と腸内細菌-」という演題で、発酵と同じような物質代謝が腸内細菌でも行われており、その代謝が健康に影響を与えていることを中心に講じました。
医薬基盤・健康・栄養研究所の國澤純センター長は、「食と腸内細菌の見えざる関係と健康未来」と題して、腸内細菌と疾病との関係や食事への応用による体質改善の試みについて講演しました。

和食文化国民会議の伏木亨代表理事が司会を務めるパネルディスカッションでは、両名の発表者が登壇。腸内細菌や発酵食品と和食との関係、また認知症との関連性にもふれながら、わかりやすいやり取りが交わされました。

これからも、キヤノン財団は助成研究者による外部向け講演会を定期的に行ってまいります。