第12回 研究助成金贈呈式
2021年4月16日、キヤノン財団の第12回研究助成金贈呈式をオンラインで開催しました。
御手洗評議員会議長はお祝いの挨拶で「今年もまた大変競争率の高い中、難関を突破して決定した研究テーマにはおおきなイノベーションが期待されます。3年後に出てくる研究成果、さらにその先の大きな発展が楽しみです。本日を一つの出発点として、これからも夢のあるアイデアに挑戦していくことを期待しています。」と、研究者への激励と期待の言葉を贈りました。吉川弘之理事長は、「現在、新型コロナウイルスの感染状況が1年以上も続いており、今後の予測もたたない中、研究者の皆さんは大変な苦労をしながら研究を続けていると思います。若い皆さんの英知と熱意、そして勇気で困難を克服し、これから研究者としての大きな構想の第一歩を踏み出してください。」と研究者への激励と期待を語りました。
それから、研究助成プログラム「善き未来をひらく科学技術」選考委員長大垣眞一郎先生ならびに「新産業を生む科学技術」選考委員長長田義仁先生が、選考講評と助成先に選ばれた研究者の皆さんへの励ましの言葉を述べました。続いて、15名の研究代表者から、助成のお礼と熱意のこもった今後の抱負が語られ、それを受け、御手洗評議員会議長は研究者一人一人へ向けて祝福と激励の言葉を送りました。吉川理事長も皆さんの今後の研究成果へ大きな期待を抱きつつ激励しました。
贈呈式の最後に「摩擦と潤滑の謎に迫る-機械の更なる高効率化を目指して」の題目で、第4回「産業基盤の創生」の研究助成先でもある、京都大学 工学研究科 教授 平山 朋子先生による招待講演がありました。先生は、機械・機器における摩擦・摩耗・潤滑問題を取り扱う「トライボロジー」を専門としています。取り組んでこられた摩擦界面の可視化について、キヤノン財団の助成研究の成果とその世界へのインパクトや、量子ビームを用いたIn-situ(その場)分析の最新の動向も交えながら今後のトライボロジーの展開について、興味深いご講演をされました。
今回は、新型コロナウイルス感染拡大を受けオンライン開催という初の試みではありましたが、参加者同士顔を合わせて祝福することが出来、贈呈式終了後は、オンライン上で記念撮影を行うなど、和やかで有意義な会となりました。
研究助成金贈呈式の様子
- 御手洗評議員会議長あいさつ
- 吉川理事長あいさつ
- 平山朋子先生招待講演
「新産業を生む科学技術」助成先の皆さん
- 天野 薫 教授(東京大学)
- 勝見 英正 准教授(京都薬科大学)
- 川波 肇 上級主任研究員(産業技術総合研究所)
- 櫻井 武 教授(筑波大学)
- 鈴木 左文 准教授(東京工業大学)
- 鷹尾 祥典 准教授(横浜国立大学)
- 田中 克典 教授(東京工業大学)
- 中川 誠司 教授(千葉大学)
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野崎 達生 グループリーダー代理
(海洋研究開発機構) - 森 健 準教授(九州大学)
- 森 英毅 医師(長崎医療センター)
「善き未来をひらく科学技術」助成先の皆さん
- 大隅 典子 教授(東北大学)
- 西島 謙一 教授(名古屋大学)
- 宮成 悠介 准教授(金沢大学)
- 若山 照彦 教授(山梨大学)