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キヤノン財団 一般向け講演会「『生物たちの驚きのサバイバル戦略』~いのちを守る感覚機能の科学に触れてみよう!~」を開催
9月6日、キヤノン財団は一般向けの講演会「「生物たちの驚きのサバイバル戦略」~いのちを守る感覚機能の科学に触れてみよう!~」をオンラインにて開催しました。挑戦的な先進研究を分かりやすく一般の方へ伝え、科学の有用性や社会との関わりを知っていただくという趣旨のもと開催され、多くの聴講者が参加しました。
【講演プログラムと講演者】
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講演1:「昆虫が味とにおいで感じる世界」
【講演者】曽我部 隆彰氏 生理学研究所 准教授
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講演2:「感覚創薬による世界初の人工冬眠・生命保護医療の実現」
【講演者】小早川 高氏 関西医科大学 教授
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講演3:「植物の会話:危険信号はどう伝わるのか?」
【講演者】木下 奈都子氏 筑波大学 助教
講演会では、キヤノン財団の研究助成を受けた3名の研究者より、「動植物の命を守る見えざる力――においや味を探知する感覚機能」について、科学的な視点から最先端の研究成果が紹介されました。本講演の概要についてはこちらのチラシをご参照ください。各講演では、感覚・においの持つ潜在力に触れながら、先生方の研究成果の社会課題解決へのアプローチを語っていただきました。どの講演もさまざまな課題に果敢に挑戦し、サステナブルな社会に向けて貢献しようとしている熱意に溢れており、聴講者からも多くの反響が寄せられました。
講演の最後では、曽我部 隆彰氏がコーディネーターとなり、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、チャットで届いた聴講者からの質問について講演者が回答しました。全てに回答できないほど多くの質問をいただきました。最後に各講演者は「分野にこだわらず、自分が面白いと思ったことを片っ端から楽しんでください」「研究をするのは明らかに大変ですが、その世界に飛び込む以上はどんどん挑戦して、我々を超えるインパクトのある研究をしてください」「どんな研究よりも素晴らしいアイデアをひねり出していただき、ぜひ日本の研究を引っ張ってほしい」等、これからの日本の科学技術を担う若い世代の方へ向け熱いメッセージを贈りました。
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講演者によるパネルディスカッション
講演会後のアンケートでも、幅広い年齢層の方から、「においが持つ潜在力の威力に圧倒されました」「最新の研究に触れることで興味が引き立てられ、今まで以上に自分の興味があることについて探求したいと思いました」「研究者を目指す学生の良きガイダンスになると期待される」などのコメントが寄せられ、科学の面白さを感じていただけた様子がうかがえました。
キヤノン財団は今後も、科学の有用性、社会や生活との関わりに興味を持っていただくことを目的として、最新の研究成果を分かりやすく一般の方へとお伝え活動に取り組み、日常生活と密接につながる科学を身近に感じていただくことで科学技術の普及に貢献していきます。
次回の講演会もぜひご期待ください。