HOMEその他イベント > 「リユニオン2019」を開催

「リユニオン2019」を開催

12月6日(金)、東京・千代田区の大手町ファーストスクエアカンファレンスにて、キヤノン財団の助成研究者が一同に会する「リユニオン2019」が開催されました。

キヤノン財団のこれまでの助成先の研究者数は、研究代表者、共同研究者を合わせて377名になり、幅広い分野で活躍する研究者のコミュニティに育ってきており、キヤノン財団はこれを大きな財産としてとらえています。「リユニオン」は、研究者の皆様が専門の枠を超えて異分野交流を行う場としてこのコミュニティを有意義に活かしていただくためのイベントで、今回が3回目の開催となります。

イベント当日は、選考委員・助成先研究者・キヤノン財団関係者あわせて約90名が参加。吉川弘之理事長は開会の挨拶で、「人類の善き未来のために、研究の姿はこれから変わっていかなくてはなりません。それには世代間の対話が必要です。キヤノン財団は、このリユニオンのような場で選考委員と助成研究者の対話が可能な財団です。皆さんが一つの共同体としてお互いにコミュニケーションを取りながら新しい研究の流れをつくってくれることを期待しています」と話しました。

その後、会場を移し、18名の助成研究者によるポスターセッションを開始。これは、分野を超えた研究交流のきっかけづくりのための取り組みとして、昨年から実施しているプログラムです。ブース毎に各研究テーマのプレゼンテーションが行われ、研究者同士の密な交流が図られました。

次に、当財団の理事である安西祐一郎先生が、「現在の人工知能に何ができないか、なぜできないか?-科学研究のモデル・イシューとして」をテーマに講演を行いました。

1956年に確立した人工知能(以下AI)研究に関して、現在のAIにできることやできないこと、そして、AIの科学研究とは何かを、また日本の科学技術研究の問題にもふれつつ、先生のワールドワイドな経歴を交えて熱く語られました。

その後の質疑応答では選考委員や助成研究者との活発な議論が繰り広げられました。

引き続き行われた懇親会でも、限られた時間の中で大いに盛り上がり、異分野研究者同士の交流が更に深まりました。